解体業の解体新書 水撒き編2

今回は水撒き編2と題しております。
コンクリートの解体はかなりの粉塵が舞うために水撒きが必須になります。

その際今流行りの自動化は使えないみたいです。
理由は決まった場所に撒き続けると水が外に飛散したり粉塵が舞っている場所にうまく水が当たらなかったりするためだそうです。

水が飛散すると近隣の方へのご迷惑に繋がりますし粉塵の部分にうまく水が当たらなければ粉塵が外に飛散して本末転倒にもなるわけです。

更に一ヶ所に撒き続けると地盤が緩んだり現場の足元が不安定になるため人の手の方が最適となるわけですね。
これらの条件を全て満たす機材となると結構なお値段になるためまだ人の方が経費も抑える事ができます。
まだまだ現場作業の全自動化は先みたいですね。

本日は朝九時からの出勤でしたが、ユンボの到着が遅くなるみたいでしばらくは待機となります。

その間にコンパネを外に運び出したり、本日の作業内容を確認して軽く雑談して待ちます。

ユンボが到着したらキャタピラで地面を傷つけないようにコンパネを進路に置いていきます。

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キャタピラの進路方向に合わせてコンパネをセットしていきます

ユンボが所定の位置に到着してアタッチメントを交換します。

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今回はハサミの形状をしたアタッチメントに交換します

それと水撒き用のコンプレッサーにガソリンを入れて起動させます。

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赤色の機材がコンプレッサーで黄色の容器が放射する水を入れるタンクです。
これで下準備完了です。

屋上へ向かいまずはいつものように仕分けを行います。
木屑や鉄屑を決まった位置に集める作業です。
水撒きもありましたがこのときは違う方がやられていましたので私は仕分けとゴミ捨てが前半のお仕事でした。

この日は5月中旬でしたが気温は27度。
屋上の作業は直射日光で意外と体力が奪われます。

ある程度屋上の作業が終わり次第2手に分かれます。
屋上と一階の同時作業です。
私は一階へ向かいユンボで壁を壊すのでそこへ水撒きをしました。

先ほども言いましたが近隣へ水を撒かないように気をつけながら水を撒いて粉塵を舞わないようにします。

近くで見ると結構迫力ありますよ。

12時ぐらいまで作業を行い一旦ここで昼休憩です。

1時間半程の休憩の後に作業開始です。
休憩前と同じく水まきを行います。

結構上から瓦礫の落下などがありましたので建物内の画像は少なめです。
申し訳ございません。

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次回はもう少し踏み込んでいければと思います。

最後に軽い豆知識を聞いたのでご紹介いたします。

近隣の工事の際に解体か改装かどっちかな?と思った事はありませんか?
絶対ではありませんが解体は大きな音が出るので防音シートが張られています。

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防音と書かれたシートがあります

そして塗装や改装などの比較的音の少ないものはメッシュ生地のシートになるそうです。
シートの種類で今の工事が何かが大体わかるそうです。

今回は以上です。
ありがとうございました。